Monday, August 18, 2025 7:01 AM
ボッシュ、カリアドと協業強化〜自動運転向けAIの開発で
ボッシュとフォルクスワーゲン(VW)グループのソフトウェア子会社カリアド(Cariad)は、自動運転に関する包括的な提携協定「自動運転アライアンス」に基づく協業を強化し、レベル2およびレベル3の自動運転向けソフトウェアスタックに高度な人工知能(AI)の手法を組み込んでいる。
グローバルデータによると、両社のこの取り組みは、人間の運転行動を模倣し、運転体験を向上させ、安全性を向上させる高度な運転支援システムの開発を目標とする。
自動運転ソフトウェアスタックは、認識、解釈、意思決定、操作といった運転における重要な認知機能を処理するように設計されている。最新のAIを活用することで、アライアンスは大衆車から高級セグメントまで、幅広い消費者が自動運転を利用できるようにすることを目指す。
両社は、さまざまなシナリオでハンズフリー(手放し)運転を可能にする新しい運転機能を構想している。初期バージョンはすでにテスト車両に導入され、広範なデータセットを用いた継続的なトレーニングと開発が行われている。量産対応のソフトウェアスタックは、2026年半ばまでに提供開始される予定だという。
VWは、これらの自動運転機能を新しいソフトウェア定義車両(SDV)アーキテクチャーに統合する。ボッシュは、自動運転の普及を促進するため、量産可能なこの技術を他の自動車メーカーにも提供していく予定。
カリアドによると、最新のAIスタックは、複雑な都市交通シナリオを分析し、道路利用者の行動を予測できる。この技術の開発には世界規模のテストと検証車両群が不可欠であり、両社のチームは米国、日本、欧州の公道で運転機能をテストしている。