Thursday, November 13, 2025 6:25 AM

オモビオ、テキサス工場を拡張へ〜安全システムの生産を強化

 ドイツの先進運転支援システム(ADAS)向けコンポーネント大手オモビオ(AUMOVIO)は、ADAS技術の需要に対応するため、1億1000万ドルを投じてテキサス州ニューブローンフェルズの製造拠点を大幅に拡張する。

 ビジネスワイヤーによると、北米の顧客向けADAS関連プロジェクトの生産能力を増強し、会社の長期的な成長と収益性拡大を支える戦略の一つ。拡張計画には、約6万5000平方フィートの工場新設や最新の自動化倉庫が含まれ、今後数年で100人の高収入雇用が創出される見込み。2027年8月までに全面稼働する予定で、これによって生産フロア面積は現状の2倍以上に拡大する。

 オモビオは今年、北米顧客向けレーダーの大口受注(総額約15億ユーロ)があったことを発表しており、ニューブローンフェルズ工場はその生産を支える重要拠点となる。この施設は、同社初の米国における自動運転関連グリーンフィールド工場として22年に開所し、安全を守るレーダー製品の生産に加え、トラック業界向けに自動運転システムを提供しているオーロラ・イノベーション(Aurora Innovation、カリフォルニア州)との提携の一部として、将来の「オーロラ・ドライバー」システム向けハードウェアおよび補助システムの開発で中心的役割が期待されている。

 オモビオは、コンチネンタルの自動車部品部門が25年9月に分離・独立した新会社。安全で魅力的、かつコネクテッドで自律的なモビリティーを実現する幅広い製品群を提供しており、センサーソリューション、ディスプレイ、ブレーキ、快適システムのほか、ソフトウェア、車両アーキテクチャー、ソフトウェア定義型車(SDV)向け支援システムに関する包括的な専門知識を持つ。世界100カ所以上で8万6000人超の従業員を抱え、24年度の売上高は196億ユーロだった。