Wednesday, June 15, 2016 10:54 AM

シャラポワ選手が提訴 WADA処分に異議唱えず

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、女子テニスで元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ選手(29)=ロシア=が、国際テニス連盟(ITF)からドーピング違反で科された2年間の資格停止処分を不服として提訴したと発表した。裁定は8月のリオデジャネイロ五輪前の7月18日までに出る見通し。

 世界反ドーピング機関(WADA)はこの処分に関して異議を唱えず、裁定が下るまでコメントを控える方針を示した。WADAは競技団体が決める処分について監視する役割を担っている。

 四大大会通算5勝のシャラポワ選手は1月の全豪オープンで禁止薬物のメルドニウムに陽性反応を示して処分を受けた。だが今年からWADAの禁止薬物に指定された事実を知らなかったと主張し、処分取り消しか期間の短縮を求めた。同選手は「違反は故意でなく、2年間の不当に厳しい処分は受け入れられない」との声明を出していた。(共同)