Friday, June 05, 2026 7:12 AM

ヴァレオと図研、AI支援EDAプラットフォームで提携

 仏ヴァレオと電子設計自動化(EDA)ソフトウェア開発の図研(横浜市)は、共同プログラム「Zuken Valeo InnoLab」を通じて、市場で最も先進的かつオープンな人工知能(AI)支援電子設計プラットフォームの構築を目指す戦略的パートナーシップを発表した。

 図研によると、同社の最先端AIロードマップとヴァレオの「AIエージェント」および産業分野での専門知識を組み合わせて、設計ツールとエンジニアがリアルタイムに協調するエコシステムの実現を図る。共同開発は設計フロー全体が対象で、以下のようにそれぞれの強みを組み合わせる。

 1)機能的ジェネレーティブ・デザイン:図研の「System Planner」を活用し、ヴァレオは自社の生成AIを投入して、ヴァレオの設計基準に基づいた最適な多基準アーキテクチャを瞬時に生成・評価する。

 2)デジタル・コンティニュイティ:図研のオープンプラットフォームは、ヴァレオの開発エコシステムとの統合と、自動車業界向け開発プロセス標準であるASPICE 4.0ハードウェアエンジニアリング(HWE)プロセスグループ規格に準拠した完全なトレーサビリティーのためのデジタル・コンディニュイティを保証。ヴァレオのAIがデータを処理し、それをプラットフォーム内の自動化されたアクションとして再注入する。

 3)詳細設計支援:ヴァレオは「AIエージェント」(仮想コパイロット)を統合し、ソリューション探索、ハードウェア設計ルールの検証、設計制約条件の実装において、リアルタイムでエンジニアを支援。一方、図研はヴァレオの標準化されたデータベースを活用し、回路図入力作業を加速させるネイティブAI機能を開発する。

 4)自動配置・配線:物理設計の統合には、市場でも特に高性能なAI配置・配線(AI-PR)アルゴリズムを提供する図研の「Design Force」エンジンを活用。「初回から正確な実行(First Time Right)」を目指し、ヴァレオは図研のSDKを使って設計ツール内で直接動作させ、自動車業界特有の厳しい制約条件に基づいてAIを学習させる。