Monday, June 15, 2026 7:06 AM
メーカー各社、AIの収益化に苦戦
自動車業界では人工知能(AI)が実験段階から本格導入へと移行しつつあるが、自動車メーカーはAIの収益化に苦戦している。オートモーティブ・ニュースが伝えた。
◇利益出している機能は2割
より安全で高度な自動運転システムの需要拡大を背景に、世界の自動車向けAI市場は急成長が見込まれており、調査会社インダストリー・リサーチは市場規模が2025年の約128億ドルから2034年には500億ドルを超えると予測している。
多くの自動車メーカーは、バーチャルアシスタント、コネクテッドサービス、先進運転支援システム(ADAS)などにAIを活用し、業界で最も進んでいるBMWは22種類のAI機能を展開している。しかし実際にはまだどこもAIを収益につなげる方法を見出せていない。コンサルティング会社SBDオートモーティブの調査では、現在プラスの収益を生み出しているのはAI機能のうちわずか20%にとどまる。
従来の自動車ビジネスモデルは、初期投資を行い、一度きりのコストで成立していたが、AI、特にクラウド基盤のシステムでは、利用量に応じて増加する継続的な運用コストが発生する。多くの自動車メーカーはまだそれぞれのAI機能にどれだけコストがかかっているかを十分把握できておらず、価値を生み出せないまま経営資源を消費するばかりで、1日の利用率が5%に満たないAI機能(ゾンビ機能)が生まれている。