Tuesday, October 27, 2026 7:38 AM

ステランティス、中国製ジープのカナダ輸入を計画

 ステランティスは、カナダ・オンタリオ州のブランプトン組立工場で次世代「ジープ・コンパス」を生産する計画を撤回した後、中国製の電動版ジープをカナダに輸入する準備を進めている。

 オートモーティブ・ニュースによると、ステランティスと東風汽車の合弁会社である東風プジョー・シトロエン(神龍汽車、DPCA)は、中国国内および輸出向けに2027年からジープ2車種の生産を予定している。輸出先候補にはカナダとメキシコが含まれ(中国製自動車に高率の関税が課されている米国は対象外)、EVとPHVの2種類を武漢にあるDPCAの工場で生産する。(メキシコもすでに中国車に50%関税を課しており、完成車輸出以外の方策が取られる可能性が高い:USFL)

 ステランティスは、中国製ジープの輸入計画はまだ初期段階で、輸入の可能性はブランプトン工場に関する同社の決定には影響していないと説明している。

 ブランプトン工場の将来に関しては、政府および労働組合との対立が続いている。ステランティスは23年、ユニフォーとの労働協約の一部としてブランプトン工場での次世代ジープ・コンパスの生産を約束。工場では設備改修が始まった同年以降、車両を生産していないが、改修途中の25年2月になって、ステランティスはすべての作業を中断し、数カ月後にはコンパスの生産計画を米国に移した。

 同社は26年の労使交渉準備が始まるまで、ブランプトン工場の代替案を検討中との立場を維持していたが、8月にはユニフォーに「工場の売却を真剣に検討している」と伝え、地元の防衛関連企業ロシェルと売却の暫定合意を結んだ。ユニフォーは「約束した電動ジープ工場を閉鎖しようとする一方で、中国製の電動ジープをカナダに輸入するという考えは全く受け入れられない」と反発しており、9月から始まった労働協約交渉は今もこう着状態が続いている。

 ステランティスは、ブランプトンとウィンザーの両工場で設備改修を進めるため、カナダ連邦政府から資金援助を受けている。(カナダ連邦政府は、ウィンザーとブランプトンの設備投資に対して最大約5億2,900万カナダドルの支援を約束しており、26年の報道では既に約2億2200万カナダドルが支払われた:USFL)