Friday, October 23, 2026 7:16 AM
スバル、自社開発EVの試作車公開〜トヨタ依存から脱却目指す
スバルは、独自開発を進める次世代EVの試作車を公開した。中国メーカーの開発スピードに対応するため開発期間を通常の約半分に短縮しており、今後はトヨタへの依存を減らし、独自の技術基盤を構築する意向だ。
◇独自路線へ
オートモーティブ・ニュースによると、スバルは長年にわたるトヨタとの提携を通じて、「ソルテラ」など4車種のEVクロスオーバーを共同開発してきたが、2025年の世界新車販売台数は92万台。これまではトヨタの生産能力を活用してきたが、今後は独自の四輪駆動技術や安全性能を維持するために自社開発が不可欠と判断した。
新戦略の柱となるのは、EV専用のプラットフォーム、バッテリー、電動モーター技術、そしてOTA(ソフトウェア無線更新)に対応する統合制御ユニットで、29年ごろから市場投入する見通しとなっている。
◇モーターや電池の効率を大幅改善
試作車は、「アウトバック」の車体に新しいEVプラットフォームを組み込み、前輪側に150kW、後輪側に230kWのモーターを搭載。合計出力は380kWで、停止状態から時速100kmまで4秒未満で加速する。アイシンと共同開発したモーターは現行EV用より小型・軽量化しており、効率は業界平均を30%上回る。
バッテリーはパナソニックエナジーとの共同開発で、円筒形セル4000個を使用し、従来品より25%軽量化。エネルギー密度は業界平均を20%上回る水準を目指している。
新開発のプラットフォームは、乗員と床下のバッテリーを保護するため、衝突エネルギーをより効果的に吸収できるようフロント部分を新しく設計した。前輪上部にはアーチ状に新しい補強材が配置されて衝突時の衝撃を分散し、フロントモーターは衝突時に回転して衝撃を和らげる。量産EVへの採用では既存のプラットフォームと比べ100kgの軽量化を目指している。