Friday, October 16, 2026 7:30 AM
GM、28年にLMR電池量産へ〜LFPと同コストで高密度
GMは、LGエナジー・ソリューションとの合弁会社アルティアム・セルズを通じて、テネシー州スプリングヒル工場でリチウムマンガンリッチ(LMR)角形電池の商業生産を計画している。
エレクトリック・カーズ・リポートによると、年内には生産施設の建設と設備改修を開始し、完成は28年の予定。スプリングヒル工場では約1200人が働いているが、この拡張によって約500人の新規雇用する。世界で初めてLMR角形電池を商業生産する工場となる。
LMRは、低コストEV向けに普及しているリン酸鉄リチウム(LFP)に代わる技術として開発されている。GMによると、LFPとほぼ同等のコストでエネルギー密度は約33%高く、航続距離と性能を確保しつつ、車両価格を抑える選択肢として期待されている。
航続距離を重視するEVでは今後も高ニッケル系電池が重要な役割を担うが、LMRは高ニッケル系とLFPの中間に位置し、コスト、航続距離、性能のバランスが求められる車種に適した電池として、既存技術を補完する。
LMR技術の導入によりスプリングヒル工場の柔軟性は高まり、GMは車種ごとに必要な航続距離、価格、性能、搭載スペースなどに応じて電池を使い分けられ、EVのコスト削減と性能向上の両立を狙える。
LMRには、これまで寿命の短さや電圧の降下の問題が指摘されていた。GMが量産によってこれらの問題克服を証明すれば、中国勢が強いLFPに置き換わることになる。