Wednesday, October 14, 2026 7:05 AM
アディオニクス、低温対応のバッテリー構造を開発
イスラエルのバッテリー技術企業アディオニクス(Addionics)は、低温環境に強いバッテリー構造を発表した。チャージドEVによると、航続時間の延長、実用航続距離の拡大、充電時間の短縮などが期待でき、EVや電動トラックなどへの応用が見込まれる。
EVは厳しい冬の環境では航続距離が最大40%低下する。低温になると電池パックから得られるエネルギーが減る一方、車内暖房や電池の加熱、充電前の温度調整などに電力を消費するためだ。重い貨物を積んで高速道路を一定速度で走行する電動セミトラックではさらに大きな問題になり、積載量の削減や、特定ルートの回避を強いられていた。
アディオニクスの電池構造は「スマート3D多孔質集電体」を基盤としている。平らな金属箔を特殊設計された3次元の多孔質構造によって、電解液とリチウムイオンが集電体の平面方向にも移動できるようになり、イオンの移動距離が短縮される。活物質へのアクセス性も向上し、電気化学反応を立体的にに分散する。
低温時にリチウムイオン電池の性能が低下するのは、電解液中や電極内部へ移動するイオンの速度が遅くなるためで、分極が大きくなり、供給できるエネルギーが減少し、充電時に受ける電流も小さくなる。これまではエネルギーと時間をかけて電池を加熱していた。新しい3次元構造は、低温下でも電池の加熱なしで既存の材料をより効率的に機能させられる。