Thursday, November 10, 2016 10:06 AM

ハドソンズ・ベイ、発送業務を完全自動化

 カナダの小売大手ハドソンズ・ベイ・カンパニー(Hudson’s Bay Company)は7日、オンタリオ州のスカーバロー流通センターに導入したロボティック受注処理システムを披露した。同社によると、この種の物流自動化システムの導入はカナダで初めて。

 ロジスティクス・マネジャー誌によると、導入されたロボティック電子商取引流通システムは、300台のロボティック台車が商品保管や配送のために在庫品を施設内で自律運搬する。歳末商戦期向けに稼働開始したばかり。

 1670年創業のハドソンズ・ベイは北米最古の企業で、世界で470店舗以上を運営する。傘下のブランドには、ハドソンズ・ベイのほかロード&テイラー、サックス・フィフス・アベニューなどの米百貨店大手、ドイツ最大の百貨店ギャラリア・カーフホフがある。

 スカーバロー流通センターは、ハドソンズ・ベイ百貨店の電子商取引部門を手がけている。導入された自動化システムでは、業界最大の荷物移動システムが構築され、従来の仕分け作業および運搬作業の12〜15倍の速さでオンライン受注内容を処理できる。

 同センターには長さ200フィートの通路が16本あり、建物の床から天井までの高さをすべて使った収納棚には100万点以上の在庫を保管でき、ロボティック台車群が1時間あたり4200件のオンライン受注品を見つけて運び箱詰めする。倉庫内を走るコンベヤーは全長1万5000フィートに達する。

 また、発送品書類を扱うためだけに開発された2台のロボットは、配達商品リストを箱に入れる作業を完全自動化した。