Friday, November 18, 2016 10:15 AM

マイクロソフト、アジュールの新機能を発表〜サービスとしてのボットを提供へ

 マイクロソフト(Microsoft)は、クラウド電算サービス「アジュール(Azure)」の新たな開発者向けサービス「アジュール・ボット・サービス(Azure Bot Service)」を試験的に公開した。

 同サービスは、サーバーが不要なアジュール・ファンクション(Azure Function)という機能が特徴。開発者を取り込むことで生態系を拡充し、業界最大手のアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)に対抗する狙いがある。

 そのアマゾン(Amazon)でも、ラムダ(Lamda)という競合サービスを同じ日に開始した。

 開発者らはそれらを使うことで、ボット・サービスを応用した「インテリジェント・ボット」を開発できる。

 ボットとは、コンピュータやオンライン機能を使った作業を補佐する簡便化ソフトウェアまたは作業代行ソフトウェアで、代理人ソフトウェアとも呼ばれる。

 両社のそれらの新機能の場合、ボットは、テキスト・メッセージや電子メールを含むさまざまの通信手段の環境において各種の機能性を大幅に向上させる。

 アジュール・ボット・サービスではまた、開発者らは、マイクロソフトが提供するコグニティブ・サービシズ(Cognitive Services)を利用できる。開発者らはそれによって、「C#」や「Node.js」といったプログラミング言語を使い、好みの統合開発環境(IDC)やブラウザーを使ってクラウド機能を開発できる。

 アジュール・ボット・サービスの中核であるボット・フレームワーク(Bot Framework)は、1)ソフトウェア開発キット「ボット・ビルダー」、2)ボットをテキスト・メッセージや電子メール・ソフトウェアに組み込むための「ボット・コネクター」、3)開発したボットを管理する「ボット・ディレクトリー」で構成される。

 電気自動車製造大手テスラ(Tesla)の創設者イーロン・マスク最高経営責任者らが創設した非営利団体「オープンAI」は最近、クラウド電算プラットフォームとしてアジュールを採択したばかり。AWSを追うアジュールにとって大きな弾みになる、とマイクロソフトは期待している。

http://www.zdnet.com/article/microsoft-releases-preview-of-its-azure-cloud-bot-as-a-service/