Thursday, December 15, 2016 4:55 PM

ケレス表面に氷発見 NASA探査機の観測

 火星と木星の間の小惑星帯にある準惑星「ケレス」で、表面クレーターの中に氷が存在するのを画像の分析により確認したとドイツ・マックスプランク研究所などのチームが、15日付の英オンライン科学誌に発表した。

 表面のクレーターに氷があることはこれまでも指摘されていたが、画像で確認したのは初めてとしている。チームは、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ドーン」を使い、表面にある634個のクレーターの底に光を当てて観測。そのうち北極近くにある直径6・6キロほどのクレーターの底に、明るく輝く物質を発見した。反射光の分析により水(氷)の組成だと判明した。

 このクレーターの底は太陽光が全く当たらない場所で、氷が蒸発しなかったとみられる。(共同)