Monday, December 19, 2016 10:25 AM

手塚さん初期のポスター絵 春団治さん遺品から発見

 漫画家手塚治虫さん(1928〜89年)が学生時代に描いた興行ポスター用のイラストが、19日までに大阪市内で発見された。今年1月に死去した上方落語家の三代目桂春団治さんの遺品を整理中に本棚から見つかり、遺族らが公開した。

 三代目春団治さんの父二代目春団治(53年死去)の巡業ポスター用の原画を、二代目に贈るため描き直した計9枚(縦約14センチ、横約20センチ)で、ポスターとほぼ同じ図柄。筆とペンで描いている。

 出し物の芝居「明烏夢の泡雪」の粗筋を紹介する7枚と、落語「宿替え」の場面、余興の二人羽織の各1枚。「明烏」に登場する遊女の見習いの少女は、役を演じた二代目に似せているという。(共同)