Monday, December 19, 2016 10:26 AM

予算総額97兆4500億円 17年度、ODAや観光増額

 政府は19日、2017年度予算案の全容を固めた。一般会計総額を16年度当初予算に比べて7300億円増やして過去最大の97兆4500億円とする。安倍政権が重視する防衛費に加え、外交戦略の要となる政府開発援助(ODA)を増額。地域経済の活性化を目指し、観光庁予算は過去最大の210億円を確保した。円安による企業業績の回復に期待し、税収は1100億円多い57兆7100億円を見込んだ。

 この日は残された論点を巡って麻生太郎財務相と関係閣僚が最終的な折衝を行い、経験を積んだ保育士の賃上げ上積みや、給付型奨学金の一部先行実施が決まった。与党とも調整した上で22日に閣議決定する。

 社会保障費は高齢化に伴って5000億円増え、32兆4700億円と過去最大を更新する。防衛費は沖縄周辺の離島防衛を強化するため、最大の5兆1251億円を計上。公共事業費は26億円増の5兆9763億円とし、防災対策に重点を置く。(共同)