Monday, December 19, 2016 10:26 AM

オスプレイ飛行再開 米軍、複数機が普天間離陸

 在沖縄米軍は19日午後、不時着事故のため停止していた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の新型輸送機オスプレイの飛行を再開した。複数機が飛行場から離陸した。13日夜に沖縄本島北部沿岸部で起きた不時着事故から6日後の飛行再開となる。沖縄県の翁長雄志知事は「一方的に再開を強行しようとする姿勢は、信頼関係を大きく損ね、到底容認できない」と猛反発した。日本政府は、空中給油以外の運用を全面的に再開する米側の対応を追認している。

 政府は22日に米軍北部訓練場(東村など)の部分返還式典を沖縄県名護市で開催する予定だが、県内では自粛を求める声が強まっている。

 米軍は防衛省に対し、乱気流など空中給油訓練中のトラブルが原因で、機体の問題ではないと説明。菅義偉官房長官は19日午後の記者会見で「米側の説明は専門的知見に照らし合理性が認められる。再開は理解できる」と強調した。米側は16日には全面的な飛行再開を政府側に打診していた。(共同)