Tuesday, December 20, 2016 10:03 AM

日朝、中国で非公式接触 朝鮮労働党国際部が窓口

 日本政府が北朝鮮の朝鮮労働党国際部を窓口に9月から11月にかけ、中国の地方都市で少なくとも3回、非公式に接触していたことが19日分かった。複数の日朝関係筋が明らかにした。

 日本は外務省の担当者が出席しているもようだが、北朝鮮は金正恩党委員長に近い党国際部担当者を派遣、従来の外務省同士の協議とは異なるルートで仕切り直しを図ろうとしているもようだ。北朝鮮による9月の核実験後にも接触しており、行き詰まっている日本人拉致問題の打開を模索している可能性がある。

 党国際部が対日交渉に直接乗り出すのは、2004年の第2回日朝首脳会談以来とみられる。北朝鮮は今年5月に36年ぶりとなる党大会を開催した。金党委員長の下で体制整備を終えた北朝鮮が、自民党などとの党間外交を復活させようとしている可能性もある。(共同)