Tuesday, December 20, 2016 10:04 AM

新人仮装で女装禁止へ 新労使協定に抵触

 大リーグで新人選手の恒例行事となっている仮装で、女装や人種、性的な指向を強調するものが来季から禁止されることになった。AP通信によると、大リーグ機構と選手会が合意した新労使協定の条項にある「いじめ禁止」に抵触するためという。選手会顧問のプラウティ氏は「時代が変わった。あらゆることに配慮しなくてはいけない」と説明した。

 仮装はシーズン終盤の遠征の移動時に行うのが定番だ。今季、ドジャースでは前田らが9月にマイアミからニューヨークへ向う際、チアガールの女装をした。メジャーを代表する選手でも過去、ハーパー(ナショナルズ)が女子体操選手のウエアを着用し、トラウト(エンゼルス)は人気女性歌手レディー・ガガさんの格好をした。

 新人の仮装は続けられる予定だが、こうした光景は見られなくなる。同機構のミフスド副会長はAP通信の取材に対し「ソーシャルメディアの発達で選手の仮装を目にする機会が増えた。鈍感になって他人を傷つけている面があるし、多くの選手から不満が出ている」と述べた。(共同)