Tuesday, December 20, 2016 10:06 AM

医薬大手を600億円で買収 旭硝子、関連事業5倍に

 旭硝子の島村琢哉社長は20日、東京都内で記者会見し、デンマークの医薬品大手「CMCバイオロジックス」を約600億円で買収すると発表した。「30年かけて育ててきたライフサイエンス事業を本格的に拡大していく」と説明し、関連事業の売り上げを2025年に現在の5倍に当たる1000億円以上にする考えを示した。

 すでに16〜20年の5年間で計3000億円の投資枠を設定し、16年8月にはドイツのバイオ医薬品会社を買収している。中核のガラス事業は新興国市場との激しい競争で高い収益が見込めないため、医薬品分野などの強化を急ぐ。

 CMC社は01年に創業し、バイオ医薬品の開発、製造を受託している。従業員は約530人で、デンマークや米国に拠点を置く。(共同)