Wednesday, December 21, 2016 4:42 PM
認知行動療法の外来開設 千葉大、国立大病院で初
千葉大病院(千葉市)が10月、精神疾患を投薬ではなくカウンセリングを主体に治療する「認知行動療法」を専門に手掛ける外来部門「認知行動療法センター」を開設した。国立大病院では初めて。臨床研究を進めて全国の大学病院などに普及させ、公的保険の適用範囲の拡大につなげる考えで、県内だけでなく茨城県や東京都、神奈川県からも患者が訪れている。
センターは軽度から中度のうつ病や社交不安症、強迫症の患者が主な対象。医師と臨床心理士、看護師がチームを組み、患者1人につき50分間の面接を週1回のペースで16〜20回行う。保険適用外のため診療代は1回1万円かかる。
認知行動療法は物事の見方が偏っていることを患者に自覚させ、日常生活の改善を目指す。うつ病の患者では、同僚に食事に誘われなかった理由を「嫌われている」と思い込むのではなく「仕事が忙しいので気を使ったのでは」などと柔軟な思考をするよう促す。(共同)
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