Thursday, June 16, 2016 11:17 AM
南極で初の400ppm超え CO2の「最後のとりで」
米海洋大気局(NOAA)は16日、南極で測定した大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が、初めて400ppmを超えたと発表した。NOAAによると、地上の観測点のうち大台超えしていなかったのは南極だけ。「最後のとりで」もついに地球温暖化の危険水準に入った。
大気中のCO2濃度は、化石燃料の大量消費に伴って過去数百万年間で最も高いレベルに達している。指標となるハワイの山頂の観測所で2013年に初めて400ppmを超えた後も上昇ペースが止まらず、NOAAは「今年中に世界の年間平均濃度が400ppmを超えてしまうのは確実だ」と警告している。
NOAAによると、5月23日に南極の観測所の測定値が400ppmを超えた。CO2濃度は人間活動が活発な北半球で春ごろに高くなるが、排出源から遠く離れた南極は地球で最も濃度が低い場所と考えられている。(共同)
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