Thursday, June 16, 2016 11:18 AM

中国軍艦が接続水域航行 沖縄・北大東島

 防衛省は16日、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻が同日午後3時5分ごろ、沖縄県の北大東島の北で、接続水域に入ったと発表した。同艦は約1時間後に同島北北西から接続水域を抜けたという。

 南西諸島周辺海域では、中国海軍の活動が急速に活発化しており、同省が中国側の意図などを分析している。中谷元・防衛相は同日、防衛省で記者団に「不測の事態も発生しかねない。非常に懸念すべき状況だ」と強調。日本政府は「明らかに行動がエスカレートしている」として、中国側に懸念を伝えた。

 防衛省によると、情報収集艦は周辺海域で実施中の海上自衛隊と米国、インド両海軍の共同訓練「マラバール」に参加している海自の大型護衛艦「ひゅうが」などの後方を航行。ひゅうがなど3カ国の艦艇に続いて接続水域内に入ったという。参加艦艇の情報収集が目的だったとみられる。(共同)