Tuesday, April 11, 2017 10:29 AM

ハッキングでサイレン作動〜夜中に156基、ダラス市騒然

 テキサス州ダラスでこのほど、緊急警報の通信ネットワークに何者かが侵入し、深夜に156基のサイレンが市内に鳴り響くという事態になった。

 ロイター通信によると、これらのサイレンは市民に竜巻など危険な気象状況を知らせるために設置されているが、2017年4月7日の午後11時42分、平時にもかかわらず突然作動し、8日午前1時17分まで約90分間にわたって断続的に鳴り続けた。

 サイレンは1回90秒で、技術者が手動で無線システムとリピーターを止めるまで15回繰り返された。市の緊急事態管理責任者は「部外者がネットワークに侵入して作動させた」と説明。不法侵入はダラス市内であったとみられる。

 専門家によると、緊急サイレンが関係するハッキングでは過去最大規模で、非常に珍しいという。現在はシステム・エンジニアによる調査が進められており、事態は連邦通信委員会(FCC)にも報告された。