Friday, April 21, 2017 10:36 AM

VW、テネシー工場で新型SUV生産へ

 独フォルクスワーゲン(VW)は12日、テネシー州チャタヌーガの工場で新型SUVの生産を計画していることを明らかにした。急速に高まる大型車の需要に対応する。

 ロイター通信によると、VW米子会社のヒンリヒ・ウェブケン社長が、ニューヨーク国際自動車ショーで報道関係者に語った。新型SUVは5人乗りというが、生産開始時期や従業員の追加雇用の有無については説明を控えた。同社は2014年、テネシー工場に9億ドルを投じて新型SUVを生産すると発表していた。

 NY自動車ショーに出展する自動車各社は、米国では今後もSUV人気が高まると予想した。米新車販売台数に占めるSUVの割合は、14年の32.6%から16年に40%近くに上昇している。

 ウェブケン氏はまた、これまで乗用車を柱に展開していた米国での同社のブランド戦略を、大型の米国製SUVを提供する「家族向け」ブランドへと移行する考えを示した。

 VWは17年5月から、7人乗りの新型SUV「アトラス」の販売を開始する予定。今回発表した5人乗りSUV以外に、年内に4種のSUVを発売するという。