Monday, April 24, 2017 10:33 AM
電気飛行機の新興メーカー、ボーイングなどから資金獲得
電気飛行機の新興メーカー、ズーナム・エアロ(Zunum Aero、ワシントン州)は、航空機製造大手ボーイングと格安航空のジェットブルーから出資を取り付けた。
グリーンカー・リポーツによると、ズーナムは現在、電動モーターと内燃エンジンでプロペラを回す後続距離700マイル程度の飛行機を開発中。地域間移動用の旅客機として、30年までに1000マイルの達成を目指している。座席数は10〜50人乗りが可能だという。
航空・宇宙各社は輸送手段として応用可能な新技術を獲得しようと、初期段階のベンチャー事業への投資に力を入れており、ボーイングのVC部門ホライゾンXとジェットブルーの先進技術VC部門ジェットブルー・テクノロジー・ベンチャーが今回、ズーナムへの出資を決めた。
ズーナムの飛行機はバッテリーを主電源に使うため、乗客や航空ルートが上空にある住民にとってはより静かな飛行が実現するほか、排ガス量も軽減される。
ジェット燃料は高価なため、ハイブリッド・ジェット機なら地域間の短距離フライトをより安く提供することが可能になる。ズーナムは航空料金を40%から80%下げられると見込んでいる。米国内には世界で最も多い1万3500の空港があり、ズーナムはそのうち小規模な空港5000カ所を結びたいと考えている。
連邦航空局(FAA)は現在、電気飛行機向けの認定基準を作成している。18年までには最終的な内容が発表され、20年までに合格第1号のバッテリー電源航空機が就航する見込み。ズーナムもその年に航空会社向けの第1号機を生産したい考えだ。