Wednesday, April 26, 2017 10:30 AM

日立メタルプレシジョン、タービンホイールの生産能力を増強

 日立メタルプレシジョンは、自動車の省燃費化ニーズを受けて需要急増が予測されるターボ車向けに、精密鋳造(ロストワックス法)タービンホイールの増産投資を30 億円超の規模で行い、生産能力を5割増強する。

 ターボエンジンは、欧州メーカーを中心に採用されてきたが、米州・日本でも広がっている。数ある省燃費技術と比較しても、コストメリットに優れることから、今後は、欧米・日本だけでなく、中国・アジア地域でも需要拡大が期待されている。

 タービンホイールはターボの最重要部品であり、材料には優れた耐熱強度とクリープ特性が要求される。

 ターボエンジンの需要急拡大に伴い、質・量ともにさらなる対応力が求められているため、生産投資を行うことにした。同社は島根県安来市の工場建屋を拡張するとともに製造ラインや加工設備を増設し、2020年度までに生産能力を5割増強する。投資金額は30億円超。