Wednesday, May 17, 2017 10:35 AM
大学卒業後は親と同居〜Y世代、学費ローン返済で
ミレニアル世代(Y世代)の学生の26%は、大学を卒業したら学費ローンを返済するため実家に戻ろうと考えていることが、投資管理会社TDアメリトレードの調査で分かった。
USAトゥデイによると、調査は2017年3月、20〜26歳のY世代と13〜19歳の10代合わせて2001人を対象に実施され、Y世代の32%が1万〜5万ドルの学費ローンを抱えていることが分かった。
ローン残高の平均は1万205ドルだが、在学中のグループの平均は1万1475ドルと高く、ローン返済は35歳までかかると見込まれる。このため、すでに大学を卒業したY世代の半数近くは実家に戻っており、在学中のグループも26%が「卒業したら親元に戻るつもり」と答えた。
Y世代が親と一緒に暮らすことを恥ずかしいと感じるようになる年齢の平均は28歳だが、10人中3人近くは「30〜34歳までは恥ずかしくない」と答え、「35歳を過ぎても実家にいていい」と思う人も11%いた。
TDアメリトレードのチーフ・ストラテジストは「親元に戻るのは本人にとって短期的な犠牲で、住居費などの生活費を節約しながらうまく投資して、ローンを返済すれば長期的には元が取れる」と指摘する。Y世代の67%は「大学につぎ込んだコストは良い投資」と考えており、「借金の額が受けた教育に見合わない」という人は23%だった。
学費ローンの返済には時間がかかるため、ローンを抱える人は人生で必要な出費や貯蓄を後回しにしている。「今は我慢していることは?」という問いに対し、回答者の40%は「家の購入」、31%は「老後に備えた貯蓄」、27%は「親元からの自立」、25%は「子供を持つこと」、21%は「結婚」と答えた。