Tuesday, May 30, 2017 9:52 AM

自動運転へのAI活用で協力〜ニュアンスとDFKIが提携強化

 音声・画像認識技術サービスのニュアンス・コミュニケーションズ(マサチューセッツ州)とドイツ人工知能研究センター(DFKI)が提携を拡大し、自動運転への人工知能(AI)活用へ向けた研究開発(R&D)で協力する。

 ニュアンスのリリースによると、ニュアンスはDFKIの本社キャンパス(ザールブリュッケン市)に新しく拠点を置く。人と車載システムの相互作用から医療システムへのAI活用、オムニチャンネルの顧客サポートまで、多彩な分野における両社の技術革新プロジェクトを促進させるのが目的。

 ニュアンスとDFKIは、すでに自動運転システムに対話型および認知型AIを応用する研究に共同で取り組んでいる。高度な自動運転が実現すれば、人間にはドライバーとしての役割が減り、乗車中の映画やニュースの視聴、アプリやサービスの活用といった機能が重要になる。それでも緊急事態には人が運転をしなければならず、その場合は操縦システムが円滑に人の手に渡らなければならない。

 これまでの研究によると、ドライバーの大半は聴覚、触覚、視覚など複数の手段が使えるマルチモードの統合型インターフェイスを好んでいる。例えば、自動運転モードで読書中なら音や振動、電子メールの操作中なら音による警告の人気が高く、視覚だけよりも音声や触覚による運転支援システムの方がドライバーの反応がより速くなるという。

http://www.ihssupplierinsight.com/news/5240243/nuance-and-dfki-to-jointly-work-on-ai-solutions-for-autonomous-driving