Thursday, June 15, 2017 10:18 AM

電通イージス米部門のCEOが辞任

 電通の海外事業統括会社、電通イージス・ネットワーク(Dentsu Aegis Network、本社ロンドン)で、2年半前から米国部門のCEOを務めていたロバート・ホーラー氏が辞任を表明した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、理由は「新しい機会を追求するため」。氏は声明で「優れた人々と強力な才能に支えられて米国事業の将来は安泰であり、17年働いた後、退いて何か別のことをするには適切な時だと感じた。これまでの道のりは素晴らしく、この機会に感謝しており、新しい挑戦を楽しみにしている」と述べた。

 後任は近く発表される予定で、それまでは電通イージスの米州担当CEOのナイジェル・モリス氏が米国CEOを兼任する。

 ホーラーCEOの在職中、米国部門はカーディナル・パス、アコーダント、ジャイロ、C2Cアウトドア、グラビティ・メディアなど多くの買収を実施して事業の拡張を目指したが、他の広告会社と同様に市場の低迷に苦戦。最近ではコスト削減令を出している。

 ホーラー氏は、2000年に電通傘下のカラ・インタラクティブにマネージング・パートナーとして入社後、02年にはマネージング・ディレクターに昇進。04年には英国のオンライン・プランニングおよびバイイング事業ディフィニティを設立し、この事業はのちにデジタル部門iプロスペクトの一部となった。同氏は15年に米国担当CEOに就任した。