Friday, June 23, 2017 10:22 AM
20年半ばには廃棄食料半減へ〜イケア、レストラン部門で
スウェーデンの家具小売り大手イケアは、コスト削減と環境保護を目的に、レストラン部門の食品廃棄物を2020年半ばまでに現在の半分に減らすと表明した。
ロイターによると、イケアでは約400店にセルフサービス・レストランが併設されており、16年には世界で約6億5000万人が利用したが、広報担当者の話では、1日当たりの食品廃棄物量が1店平均300キロに上り、全体では年間約4万3000トンの食料を捨てている。
近年、レストランやスーパーマーケットは廃棄食料の問題を真剣に考え始めている。イケアが16年12月に84店の併設レストランで始めた取り組みでは、何曜日の何時にどれくらい捨てたかを記録することで調理する量が需要に近くなり、食品廃棄物が79トン減った。広報担当者は「1皿の平均料金は5ユーロなので、88万ユーロを捨てずに済んだ」と話しており、今では全レストランでこの取り組みを実施している。イケアの食品サービス部門は16年8月期に前期比8%増の19億ユーロを売り上げた。
国連の推定によると、世界で生産された食料の3分の1は実際には食べられず、食品関連の無駄は年間9400億ドルの経済損失となり、温室効果ガスの8%を占めている。国連の持続可能な開発目標(SDGs)では、全加盟国が30年までに食品廃棄物を半分に減らすことを目指している。
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