Thursday, June 29, 2017 11:03 AM

電通イージス、米CEOにブライエン氏

 電通の海外事業統括会社、電通イージス・ネットワーク(Dentsu Aegis Network、本社ロンドン)は28日、広告業界のベテランであるニック・ブライエン氏を米州および米国部門のCEOとして採用すると発表した。就任は8月1日付。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ブライエン氏は現在ハースト傘下の広告代理店アイクロッシング(iCrossing)でCEOを務めており、その前はインターパブリック・グループ(IPG)系列のIPGメディアブランズやマッキャン・ワールドグループでCEOを務めた。

 電通イージスCEOのジェリー・ブルマン氏とブライエン氏とは、30年近く前にBBJという広告代理店を共同で立ち上げた関係にある。同社は最終的に電通イージスに買収され、現在の名称はビジアム(Vizeum)となっている。

 ブライエン氏は、IPGメディアブランズで低迷したメディア購入事業の立て直しに貢献したことなどで知られる。2010年にマッキャンに移った時、同様に不振部門の立て直しに取り組むとIPG上層部に期待されたが、12年にはIPGを離れた。

 電通イージスは、米国部門のロバート・ホーラー前CEOが退社したばかりで、現在は米州部門CEOのナイジェル・モリス氏が兼任している。ブライエン氏の採用に伴い、モリス氏は新設された最高ストラテジーおよびイノベーション責任者(Chief Strategy & Innovation Officer)に就任する。

 電通イージスは、カラ、マクギャリー・ボウエン、マークル、360iといった一連の大手代理店を展開している。