Monday, July 10, 2017 10:43 AM
GM、コンピュータ専門家育成で4団体を支援
ゼネラル・モーターズ(GM)は、自動車業界で不足しているエンジニアリングやコンピュータ・コーディング分野の技術者を養成する計画を発表した。特に女性やマイノリティ(非白人)の人材育成に力を入れる。
メアリー・バーラCEOはこのほど、CNNの独占インタビューで「現代の車には何億行ものソースコードが含まれている。根本的な形で正しく対応しなければ人材は不足する。すべての子供はこうした技術を持つ必要がある」と語った。
このためGMは、教師の訓練や小学校以上の生徒にコンピュータ工学を教えるなどコンピュータ・リテラシー(コンピュータ関連の知識と能力)の普及を推進する4団体を支援する予定で、各団体に20万〜25万ドルを提供する。
対象団体の1つコード・オーグ(Code.org)は、コンピュータ・プログラミングのオンライン講座を提供し、学校と協力してコンピュータ・リテラシーを強化する教育課程を構築している。1900万人に上るオンライン・コース受講者のほぼ半分はマイノリティで、900万人は女性。設立者のハディ・パートビ氏によると、ミシガン州デトロイトでは現在コンピュータ・プログラミングの求人数が製造業の3倍に上るという。
2つ目の団体は、IT業界における黒人女性の増加を目指すブラック・ガールズ・コード(Black Girls Code)。GMは同団体のデトロイト支部設立などを支援する。
3つ目の団体インスティチュート・オブ・プレイ(Institute of Play)は、さまざまな学問分野をゲームデザインのコンセプトを使って教えており、GMは数学を教える概念や方法の調整を支援する。
4つ目の団体デジタル・プロミス(Digital Promise)は、テクノロジーを使って教師にコンピュータ・プログラマーのような考え方や問題解決方法を教えている。
今回のGMの取り組みは、STEM(科学、テクノロジー、工学、数学)分野の教育を改善するため2017年に1000万ドル以上を投じるという既存の戦略の一部だという。