Wednesday, August 09, 2017 10:04 AM

アウディ、EV強化で120億ドル経費削減へ

 フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディが、電気自動車(EV)への軸足移行を支えるため、2022年までに100億ユーロ(120億ドル)の経費削減を目指していることが分かった。

 ロイター通信が関係筋の話として伝えたところによると、VWの収益の要であるアウディは、今後5種類のEVモデルを売り出す計画で、その第1弾はベルギーで組み立てるSUV「eトロン(e-tron)」となる予定。

 EV開発のコストは上昇しているものの、アウディは年間の営業利益率を少なくとも8%に保ちたいと考えているという。同部門の17年上半期の利益率は8.9%だった。

 100億ユーロのコスト削減は、大部分が研究・開発(R&D)コストの削減になると関係筋は話している。独紙ハンデルスブラットが最初に伝えた巨額のコスト削減計画について、アウディ本社の広報はコメントを拒否した。

 アウディはまた、同じVW傘下の高級車部門ポルシェと共通の車両プラットフォームを開発することで、両ブランドのEV強化資金を捻出したいと考えている。

 アウディでは最近、VWの排ガス規制逃れ問題に関与していたとして元技術者の男が南部ミュンヘンの検察当局に逮捕されており、ディーゼルエンジン車の排ガス不正問題はまだ収まっていない。