Wednesday, July 08, 2026 7:17 AM

消費財の開発でAIが活躍〜製品開発の期間を大幅短縮

 AIが新しい消費財の開発に大きく貢献している。

 ロイターによると、仏化粧品大手ロレアルはAIを活用してスキンケア製品に使われている分子の中からシャンプーにも転用できるものを見つけ、今では従来の4倍の速さで新製品を開発できるようになった。

 食品大手ネスレ、知覚過敏用歯磨き「センソダイン」のヘイリオン、チョコレート大手モンデリーズなど、多くの消費財メーカーも製品開発にAIを導入。原材料の評価を迅速化し、新しい材料配合の発案をしたり、サプライチェーンの弱点に対応したりできるようになっている。

 AI活用の動きは、消費者の好みが急速に変化する中、より短期間で革新的な製品を生み出す必要があり、同時にコスト削減も求められていることが背景にある。

 「キャドバリー」「トブラローネ」といったブランドを持つモンデリーズでは、AIが製品開発を加速させ、材料配合の見直しにも役立っており、従来の発想にとらわれない型破りなレシピ案なども生成して、それを人間の専門家が評価している。特定の供給元への依存を減らしたり、消費者の好みの変化に応じて配合を柔軟に変更するなど、レシピ開発をより最適化でき、通常新製品の開発で必要となる試作品の数も削減できる。

 この技術は「グルテンフリー・ゴールデンオレオ」や、レシピを刷新した「チップス・アホイ!」など、モンデリーズのクッキー開発にも活用され、ビスケット製品では、AIを使って作成したレシピの60%が栄養価、持続可能性、コストといった面で従来のレシピを上回る成果を示した。

 情報・デジタル責任者によると、AIは製品開発にかかる期間を「数カ月から数週間へ」「数年から数カ月へ」と大幅に短縮しているという。