Tuesday, September 26, 2017 12:40 PM
デルファイ、自動運転車OS開発でブラックベリーと提携
自動車部品大手デルファイ・オートモーティブ(Delphi Automotive)は、自動運転車用のコンピュータ基本ソフト(OS)開発でカナダのブラックベリー(BlackBerry)と提携した。
ロイター通信によると、共同開発するのは、デルファイが開発を進めるターンキー型完全自動走行システム「CSLP」用のOS。CSLPは2019年に自動車メーカーや輸送会社向けの販売開始、21年には量産開始が予定されており、デルファイのオットーマティカ(Ottomatika)部門が開発したソフトが使われる。
デルファイのグレン・デ・ボス最高テクノロジー責任者(CTO)は「ブラックベリーのOS『QNX』はCSLPに高い安全性を提供する」と話した。
デルファイは、19年までに配車サービス車両を使ったパイロット・プロジェクトで自動走行システムの試験を開始する予定で、20年までにはドライバーを不要にする計画。最初は小型車を使って都市部の決まったルートを走り、欧州ではパリの公共輸送サービス機関トランスデブ(Transdev)と提携する。
ブラックベリーは、通信網との安定した接続が欠かせない自動運転車をサイバー攻撃、マルウェア(不正ソフト)、システム障害から守る上で同社のOSが役立つと考えている。
デルファイはCSLPプラットフォームの開発で、インテルのモービルアイやシリコンバレーの新興EVメーカー、レノボ・モーターズ(Renovo Motors)とも提携している。また17年5月には、BMWがインテルやモービルアイなどと結成した自動運転車関連のパートナーシップへの参加も表明した。