Wednesday, November 29, 2017 9:44 AM
ネットフリックスは不可欠に〜米国人、外のトイレでも視聴
自宅以外でもスマートフォンなどを使って動画を見る人が増えており、場所を選ばずストリーミングに没頭する人も増えている。
ニューヨーク・タイムズによると、ネットフリックスが2017年夏、サーベイモンキーに委託して行った調査では、自宅以外で映画やテレビ番組を見るという米国人の約12%が公共のトイレで視聴したことがあり、37%は職場で視聴したことがあると答えた。
調査は世界中で数万人を対象に実施され、このうち1600人が米国人で、その3分の2が自宅以外で映画やテレビ番組をストリーミング視聴していた。
ピュー・リサーチ・センターによると、スマホやストリーミング・サービスの利用は増えているが、ネットフリックスのようなストリーミング業者は通常、自社の利益にならない限りデータを公表したがらない。外部の調査団体もなかなか実態をつかめないため、米国人の動画鑑賞習慣の変化を具体的に捉えることは難しく、その点でネットフリックスの今回の調査結果は貴重と言える。
調査からは、コンピュータ、スマホ、タブレットで動画を見る時間が増えるに従って米国人のメディア消費パターンや社会的習慣が変わり、場所の公私の境があいまいになってきていることが分かる。動画をストリーム視聴する自宅以外の場所として多かったのは、飛行機の中(44%)、バスの中(40%)、車の中(約34%)、電車の中(31%)となっている。
外で動画を見たことがある米国人の約12%は「没頭してバスや電車を乗り過ごしたことがある」、44%は「ストリームしている人を見たことがある」という。また、ほぼ20%が「見ている時に人前で涙を流すなど恥ずかしい思いをしたことがある」、11%は「他人に画面をのぞき込まれ邪魔されたことがある」と答えた。
動画を見て人前で泣くなど感情的になりやすいのは、メキシコ人、コロンビア人、チリ人に多く、その傾向が最も弱いのはドイツ人だった。