Monday, June 20, 2016 1:06 PM

宗教指導者の市民権剥奪 バーレーン、シーア派反発

 ペルシャ湾岸の島国バーレーンの内務省は、同国のイスラム教シーア派指導者カシム師の市民権を剥奪した。バーレーン通信が20日、伝えた。「宗派対立を強め、社会を分断した」ためとしている。

 バーレーンはスンニ派王族支配の一方、国民の多数はシーア派。今月14日には、裁判所がシーア派最大野党「ウェファク」の活動停止を命じており、支配層への国民の反発が強まる恐れがある。現地報道によると、剥奪発表後、カシム師の地元では抗議デモが起きた。

 バーレーンでは2011年の中東民主化運動「アラブの春」の際、反政府デモが起き、当局との衝突で死傷者が出た。(共同)