Tuesday, February 06, 2018 11:11 AM
リカード、高性能EV用バッテリーパック供給へ
英エンジニアリング大手リカード(Ricardo)の「パフォーマンスプロダクツ」部門は、スポーツタイプの電気自動車(EV)向けバッテリーの製造工程を開発した。同社はハイブリッド車(HV)およびEV用バッテリー事業の強化を目指している。
リカードのプレスリリースによると、同社製造部門の専門家らは同社のHV、EVエンジニアリンググループと共同で、自動車メーカーの細かい要件を満たす革新的なバッテリーパックの組み立てと製造工程の開発に取り組んだ。組み立て・検査済みのバッテリーシステムを年間数百〜数千台供給できる世界的な部品供給網も整えたという。
パフォーマンスプロダクツ部門のマーク・バージ社長は「リカードはHVとEV用バッテリーパックの設計、製造、制御システムを既に確立させている。われわれが内燃エンジン車向けに高性能エンジン、変速装置、駆動システムを製造するのと同様に、高性能EV向けにもバッテリーパックを含む主要なサービスを提供していく」と話した。
リカードのパフォーマンスプロダクツ部門は限定市場向け製品の量産事業で40年の歴史を持ち、自動車業界を含む複数の市場に個別の部品から完全なパワートレイン装置までを対象とするプロジェクトを手掛けてきた。同部門は高性能トランスミッションやスーパーカー・エンジンの組み立てで知られている。
リカードは2017年、EVと自動運転車向けの技術開発を専門とする「グローバル・オートモーティブ・グループ」部門を立ち上げた。クリーンなパワートレインの技術と、自動運転を含む車両エンジニアリングのあらゆる面において、顧客の需要を最適に満たすことを目指している。同部門が対象にする市場は、乗用車および高性能車、商用車とオフハイウェイ車両(建築用、農業用車両など)、二輪車、工業用および防衛用車両…の4つ。