Thursday, March 08, 2018 11:02 AM

ブラックベリー、FBを特許侵害で提訴

 カナダの通信機器大手ブラックベリーは6日、交流サイトのフェイスブック(FB)と同社のメッセージングアプリ「ワッツアップ」および写真共有アプリ「インスタグラム」が「ブラックベリー・メッセンジャー」の技術と特性を模倣し、特許を侵害したとしてロサンゼルスの連邦裁判所に提訴した。

 ロイター通信によると、ブラックベリーは訴状で、被告らは革新的なセキュリティ、ユーザーインターフェイス、機能拡張効果などブラックベリーが開発した技術を採用して携帯電話メッセージアプリを作ったと主張している。

 ブラックベリーはかつてスマートフォン市場を支配したものの今はシェアを落とし、セキュリティ・ソフトウェア開発に力を入れているが、特許侵害訴訟は同社のジョン・チェンCEOにとって収益を確保する手段の1つになっている。同社の広報は電子メールで「株主の資産と知的財産を守ることはすべてのCEOの仕事だ」と前置きしながら、訴訟は「ブラックベリーの市場戦略の中心ではない」と述べた。

 FBの副法律顧問ポール・グリュワル氏は「ブラックベリーのメッセージング事業の現状を表した悲しい提訴だ。技術革新の努力を放棄して、ブラックベリーは他社の技術革新からお金を取ろうとしている」と皮肉を込めて話し、争う考えを示した。