Thursday, April 12, 2018 10:47 AM

アップル、世界で再生可能エネルギー導入目標達成

 アップルは、43カ国にあるデータセンター、事務所、直営店などすべての自社施設で電力を再生可能エネルギー発電で賄う目標を達成したと発表した。

 ロイター通信によると、同社はまた、サプライヤー9社が最近、アップル向けの部品を再生可能エネルギーだけを電源として生産することを約束したと発表した。これで同様の生産体制を約束したサプライヤーは23社となった。

 アルファベット傘下のグーグルも2017年、世界の消費電力をすべて再生可能エネルギーで賄った。このほかウォルマートなども再生可能エネルギーによる電力の導入に力を入れており、風力や太陽光発電業界の成長を支えている。

 太陽光発電や風力発電のコストは、技術革新と主要部品の生産量増加によって急激に下がり、「グリーン化」を目指す企業が代替エネルギー発電の電力を手頃な価格で購入できるようになっている。

 アップルのリサ・ジャクソン副社長(環境、政策、社会イニシアチブ担当)は、インタビューの中で「私たちは持てる以上のものを消費していない。ますます競争が激化するクリーンエネルギー市場の恩恵にあずかっている」と述べた。

 アップルに電力を供給する代替エネルギー発電事業には、米国の大型風力発電施設、日本とシンガポールで設置された屋上ソーラー発電システムなどがある。同社は電力会社に対しても、アップル向けの電力を代替エネルギー発電で調達するよう要請している。