Thursday, April 19, 2018 9:57 AM

IEEEとACM、つながる車と自動運転車の規格策定で協力

 米国電気電子学会(IEEE)と自動運転車の走行試験場アメリカン・センター・フォー・モビリティ(ACM、ミシガン州)は、コネクテッドカーや自動運転車に関する規格策定の推進で協力する合意の覚書(MOU)を交わした。

 グリーン・カー・コングレスによると、ACMとIEEE傘下の輸送電動化委員会(TEC)は合意に基づいて、関連規格のニーズおよび検証やテストの要件などを特定するほか、規格、相互運用性、検証、テスト順守などの重要性を周知させる。TECは、輸送業界全体の電動化に幅広く関わるIEEEの活動を調整している。

 ACMのジョン・マドックス社長兼CEOは「IEEEは、ワイヤレス、V2V(車車間)およびV2I(路車間)通信、次世代通信規格5Gのほか多くの分野で、コネクテッド車と自動運転車および関連技術、インフラの規格開発や専門技術の国際リーダーだ。このためTECは、車や道路、インフラ、通信システムのテストに関する業界や政府の広いニーズに対応し、モビリティ技術の全米規格策定を進めるACMの理想的なパートナーになる」と述べた。

 TECのヤオビン・チェン委員長は「われわれは今回の合意で、技術やシステムの継続的な向上に貢献するACMの世界水準の試験施設や検証環境と正式につながった。共に政府関係者や規制機関などが必要とする情報を作成し、電動輸送の将来のための科学的決定に役立てられる」と話した。

 ACMは、先進的なモビリティや車の試験、教育、製品開発を目的とする独自の民間団体で、ミシガン南部の500エーカーの施設では、コネクテッドカーや自動運転車といったモビリティ技術のテスト、検証、認定などを行っている。州運輸局、ミシガン経済開発公社、ミシガン大学、地域の大手企業、アナーバーSPARKなどのパートナーシップで設立され、連邦運輸省が指定した国内10カ所の自動運転車試験場の1つになっている。

http://www.greencarcongress.com/2018/04/20180411-ieee.html