Wednesday, May 09, 2018 10:05 AM
エアロボティクス、完全自動操縦ドローンを開発
イスラエルの完全自動化ドローン(小型無人機)開発企業エアロボティクス(Airobotics)は、操縦者が不要でバッテリー交換の心配もない24時間稼働が可能な自動飛行ドローンを開発した。
CNNによると、ドローンはすでに、鉱業、農業、港湾業務など広い領域を監視・調査する必要があるビジネスで活用されており、最近はプエルトリコでハリケーン被害調査などでも活躍した。しかしこれまでは、ドローンを操作する人間のオペレーターに多額のコストがかかる(10万ドルを稼ぐ人もいる)、すぐにバッテリーがなくなるといった問題があった。
エアロボティクスが開発した新しいドローンは、完全自動操縦なのでオペレーターは必要なく、バッテリーの交換も自動化されている。ドローンにはバッテリーとカメラを交換するための専用の小型基地(3トンの金属製ボックス)があり、ドローンは自分でそこに戻り、バッテリーなどを交換して再び飛び立つ。
自動操縦ドローンを開発している企業は多いが、これまでは正確にエアベースに帰着させることが大きな課題で、エアロボティクスはこれを解決したという。ほかにもいくつかの事業を起こしているエアロボティクス創業者ラン・クラウス氏の目標は、ドローンを使いやすくすること。「例えば、どこかの地図を作りたければ何もしなくても地図が手に入る。人がドローンを飛ばすと、データを取り出し、分析し、さらにそこから必要な物を作り出さなければならないが、当社はそのすべてを自動化した」
同社の主要顧客は鉱山業者で、人が出向いて手作業で行う代わりにドローンを使って備蓄の量を調べている。
こうしたドローンは、センサーとカメラで収集したデータを送信するようプログラムされている。今のところ自動操縦ドローンが行っている作業の多くは受動的観測だが、クラウス氏は、今後は港湾分野を中心に、より能動的な役割も果たすようになると予想する。「今は大型船の入港時に小型船による誘導が必要だが、ドローンがその役目を果たす状況を考えている」という。