Tuesday, May 22, 2018 11:27 AM
中国、EVバッテリーの追跡システム構築へ
中国は8日までに、電気自動車(EV)用バッテリーの製造、販売、使用、リサイクルまでを追跡する仕組みを2018年8月までに導入することを目指している。工業情報省がこのほど草案を公表した。
ロイター通信によると、中国はEV生産の主要国になることを目指す一方で、使用済みバッテリーを処理するための政策や優遇措置、再生利用機能の開発を急いでいる。使用済みバッテリーは2018年だけで17万トンに達すると見込まれている。
工業情報省はウェブサイトに掲載した文書で、EV用バッテリーの製造から再利用までのライフサイクル全体をカバーする「トレーサビリティ管理プラットフォーム」を作成すると表明した。
使用済みバッテリーの取り扱いと再生処理の責任者を明確にし、正式な監視システムを構築するという。
この枠組みには、バッテリーメーカーやリサイクル業者のほかEVの生産者も参加する必要があり、それぞれがオンラインでの再生利用サービスを顧客に提供し、リサイクルに関する詳細情報を提供する必要がある。このシステムは輸入EVも対象になる。
18年1〜3月期の中国の代替エネルギー車生産台数は、前年同期比157%増の15万台だった。17年通年の生産台数は前年比54%増の79万4000台だった。
中国で代替エネルギー車を製造する企業の総数は、3月現在で102社。現在製造されている完全EV、ハイブリッド車(HV)、燃料電池車(FCV)の車種は合計で355に上る。