Tuesday, June 05, 2018 11:21 AM

電動バス充電の検証施設始動〜VDL、多種の方式に対応

 オランダのバス製造大手VDLバス&コーチは、同国のファルケンスワールトに電動バス用のさまざまな充電方式を検証するための施設をオープンした。

 同社のプレスリリースによると、多様な次世代バスが集まる「充電プラザ」のようなこの施設は、標準的な充電方式から液体冷却充電プラグやさまざまなパンタグラフなど、異なるサプライヤーが供給した多種の充電装置を取りそろえ、同時に最大7台が異なる方式で充電できる。合わせて1.4メガワット(MW)の電力を供給し、充電器1台は最大600キロワット(kW)、1000アンペア(A)の電流を供給できる。

 VDLグループのヴィレム・ファン・デル・レーフテ社長兼CEOは「この充電施設でさまざまな充電システムとそれらの相互作用に関する開発をさらに進め、大型電気輸送分野の移行パートナーとして主導的地位を強化する」と話している。

 充電プラザは、系列会社の輸送関連活動などに向けて新しい構想の研究、開発、試作、テストを行っているグループ企業VDL ETS(Enabling Transport Solutions)の敷地内にある。プラザでは車の充電と放電ができ、放電したエネルギーは据え置き型バッテリーパックに蓄電される。この蓄電システムは、充電システムの検証だけでなく、バッテリーシステムの経年変化やバッテリーの再利用の可能性に関する研究にも使われ、最適な解決法を見つけることで事業展開時のリスクやコストの軽減につなげる。

 VDL ETSのメノ・クラインゲルト・マネジング・ディレクターは「VDLはこの最新充電施設によって、あらゆる新しい充電器を、発売直後または市場投入前に、すべての安全規格や要件に沿ってテストする機会を得られる」と話している。

http://www.vdlbuscoach.com/News/Actueel.aspx