Wednesday, June 06, 2018 10:39 AM
17年の米テクノロジー輸出、3.1%増
業務の近代化を目指す企業が世界中で増え、デジタルツールや機能の需要が高まった結果、米国の2017年テクノロジー関連輸出は前年比3.1%増の3220億ドルに達した。
ウォールストリート・ジャーナルが伝えたIT業界団体コンプTIAの報告書によると、それでも米国のテクノロジー分野の貿易収支は1927億ドルの赤字となっている。収支の格差が最も大きいのは携帯電話などの輸入量が多い対中国貿易で、1680ドルの赤字だった。
17年の米工業製品輸出のうち、最大は輸送機器・自動車、次にテクノロジー製品が14%を占めた。テクノロジー分野のサービスは、米サービス輸出総額の約15%を占めた。モノとサービスを合わせた米貿易赤字は12%増の5660億ドルで、08年以降最大となった。このうち対中赤字は過去最高の3750億ドルだった。
17年のテクノロジー分野のモノの輸出は、3%増の2080億ドルだった。このうち半導体は550億ドルから580億ドルに増加し、コンピューターおよび周辺機器、通信機器、AV機器がこれに続いた。サービスの輸出は3.6%増の1140億ドルで、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)をはじめ、研究・開発(R&D)、テレコム、ITサービスと続いた。
米テクノロジー業界の売り上げ4ドルのうち、約1ドルを製品とサービスの輸出が占め、16年は約80万5000人の雇用を支えた。
テクノロジーは米国の輸出の大部分を占め、売り上げの半分以上を海外で計上する企業もある。米テクノロジー企業にとって中国に次ぐ外国市場は、メキシコ、カナダとなっている。