Thursday, June 07, 2018 10:38 AM
グッドイヤー、Mシティと提携〜高機能タイヤの試験で
タイヤ大手グッドイヤー・タイヤ&ラバー(本社オハイオ州)は、電気自動車(EV)や自動運転車用のタイヤおよびタイヤ技術を試験するため、ミシガン大学を中心とする官民パートナーシップ「Mシティ(Mcity)」と提携した。
同社のプレスリリースによると、ミシガン州アナーバーにあるMシティの試験施設で、EVや自動運転車を使った高機能タイヤやセンサーの応用に関するテストを行う。Mシティは、都市や郊外を模した環境でコネクテッドカー(インターネット常時接続車)の試験走行ができる施設で、16エーカーある性能試験場内には道路や交通インフラが備わっており、初期段階の研究、実社会に近い環境での試験、新技術を搭載した車の路上走行試験などができる。
グッドイヤーのクリス・ヘルセル最高技術責任者(CTO)は「他のMシティ利用者との協力によって、タイヤ・エレクトロニクスや情報システムのソリューションを開発するための恩恵が受けられ、車の性能、安全性、消費者体験を全体的に強化できる」と見込んでいる。
グッドイヤーによると、同社はMシティでの研究に参加する唯一のタイヤメーカー。Mシティには自動車メーカーやサプライヤー、半導体、ハードウェアメーカー、保険会社のほか、先進モデリング、ビッグデータ取得、インテリジェント輸送システムなどに関わる約60社が関わっている。
グッドイヤーは2018年のジュネーブ自動車ショーで、タイヤと業務用車両管理者の最適な連携を実現する高機能タイヤの試作品を発表した。また、EVの要求に応えるため特別にデザインされたエレクトリック・ドライブ・テクノロジー(電気駆動技術)を搭載した「エフィシェントグリップ・パフォーマンス」の試作品も出展しており、19年までに欧州での商業化を目指している。