Monday, September 10, 2018 10:13 AM
大型トラックの受注急増〜納車は9カ月先に
大型トラックの注文が2006年以来の多さとなっており、新車の納期が9カ月先まで延びている。18年中に注文しても手元に届くのは19年になりそうだ。
ウォールストリート・ジャーナルによると、トラックの納期は通常5カ月前後という。北米ボルボでは、17年の1〜6月に1万1000台だった大型トラック(クラス8)の受注数が18年は2万5000台に急増している。同社のマーケティング担当副社長マグナス・コーク氏は「9カ月待ちというのは長い。当社だけでなくどこも同じ状態だ」と話した。
北米の貨物輸送業者は、18年の1〜7月に30万台以上のクラス8トラックを発注している。市場調査ACTリサーチは18年通年の大型車両受注数を45万台と見込んでいる。業界アナリストらによると、これは04年(年間39万台)以来の多さだという。7月の北米受注数は、単月では史上最高の5万2000台超だった。
貨物輸送業者は、運転手の確保が困難な中で、堅調な米経済に支えられた高い需要に応えようとしている。トラックの新車を保有することは募集の際の1つの強みとなるほか、新しい車両ほど燃費も良くなっている。これはほかのコストが軒並み上昇しているだけに業者にとっては魅力的だ。
建設機械メーカーから小売業者まで、米企業は輸送コストの上昇とトラック輸送の供給ひっ迫で利益が損なわれているため、大型トラックの需要は高まる一方となっている。貨物の支払い処理サービスのキャス・インフォメーション・システムズが発表する国内トラック輸送費の7月の指標は、前年同月比10%を超えて13年ぶりに2桁の伸びを見せている。