Tuesday, September 11, 2018 10:33 AM
ソーラーEVを20万台生産へ〜独ゾノ、19年発売予定
ドイツの新興電気自動車(EV)メーカー、ゾノ・モーターズ(Sono Motors)は、太陽光発電で走るEV「ジオン(Sion)」を計20万台製造する計画だ。ドイツのニュースサイトautomobilwoche.deがトマス・ハウシュ最高業務責任者(COO)の話として伝えた。
製造は欧州の請負メーカー1社に委託する。ジオンは2019年の発売を予定で、ゾノはすでに500ユーロ(582ドル)の頭金で6900件以上の予約を取り付けているという。
ゾノの財務状況は健全で、16年からのクラウドファンディングで300万ユーロを超える資金を調達しており、「現金燃料率(cash burn rate)が非常に低いため、当社は長期にわたって存続する」(ハウシュ氏)という。同社は支出を抑えるため、自社の生産施設を新しく建設する代わりに委託生産を選んだほか、車の色やモデルも1つに絞って簡素化し、生産コストを抑える。
バッテリーシステムの供給は、18年に独エルリングクリンガー(ElringKlinger)に発注しており、契約内容は8年間で数億ユーロ規模。エルリングクリンガーは19年下半期にドイツの工場でバッテリーシステムの生産を開始する予定。このバッテリーは電圧48ボルト(V)のモジュールをベースに合計800Vを作り出す。システムにはバッテリー管理システム(BMS)で制御されるセルハウジングやセルコンタクトシステムなどの部品も含まれる。
ジオンはこのバッテリーによって航続距離250キロを提供できるという。