Thursday, September 13, 2018 10:07 AM
シェフラー、新車両コンセプトと最新駆動技術を披露
ドイツの自動車部品大手シェフラーは、このほどデトロイトで開いた同社の技術展で、新しい車両コンセプト「シェフラー・ムーバー(Schaeffler Mover)」と最新のパワートレイン技術を発表した。
パワートレイン技術には、内燃エンジン車およびハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の電動エンジンを最適化するためのソリューションが含まれた。シェフラー・アメリカのジェフ・ヘンフィル最高技術責任者(CTO)は「自動車業界は今、モビリティ業界に変わりつつある。世界的な規制強化、新しいモビリティ事業モデル、急速なテクノロジーの進化によって、車両技術ポートフォリオのデザインは困難であると同時にエキサイティングな試練になっている。2018年の技術展(シンポジウム)は、自動車史におけるこのエキサイティングな時期に当社の顧客とつながるための理想的な機会」と話した。
シェフラーは、4年ごとにドイツ、北米、アジアでシンポジウムを開催しており、18年は4月にドイツのバーデンバーデンで第11回グローバル・シンポジウムを開催した。9月のデトロイト・シンポジウムでは、「UniAir」やカム・フェージング・システムによる利点のほか、統合トルク・コンバーターを備えたP2ハイブリッド・モジュールといった同社の新しいeモビリティ・システムなどに関する討論会が行われた。
ドイツのイベントでも発表された「シェフラー・ムーバー」は、ロボタクシー(無人の自動タクシー)や都市交通車両向けの技術プラットフォームで、駆動システムと車台ユニットを一体化した「シェフラー・インテリジェント・コーナー・モジュール」が含まれている。このモジュールは、スペースを節約し、車の機動性を改善し、乗る人の快適性を高める装置で、シェフラーは18年内に車室やエアコンを搭載した走行可能な試作車を完成させる予定。