Thursday, September 27, 2018 10:29 AM
カミンズ、PHV駆動装置「パワードライブ」発表
エンジン製造大手カミンズ(Cummins、インディアナ州)は、独ハノーバーで開催されている2018年IAA国際商用車ショーで、小型、中型、大型の商用プラグイン・ハイブリッド車(PHV)向け先進電動パワートレイン・システム「パワードライブ(PowerDrive)」を発表した。
同社のプレスリリースによると、このシステムはハイブリッド業務用トラック「ケンワースT370」に搭載して展示された。電動パワー部門の幹部ジュリー・ファーバー氏は「カミンズのパワードライブは、インテリジェントで汎用性が高く、小型で高速道路を走る顧客がさまざまな業務や市場の需要に応える上で必要な柔軟性を提供する。小型で軽量なパワードライブの利点を生かし、性能や航続距離に影響を与えることなく、多様なニーズに対応するPHVを生産する方法を自動車メーカーと話し合うことを楽しみにしている」と話した。
カミンズは7月、電動およびハイブリッド・ドライブトレイン・システムを開発するエフィシェント・ドライブトレイン(EDI、カリフォルニア州)を買収したことで「パワードライブ」を製品目録に加えた。同システムは米国と中国で使われ、搭載された業務用車の走行距離は累計で600万マイルを超えており、カミンズは現在、欧州での発売準備を進めている。
「パワードライブ」は、完全電動とハイブリッドの間を継ぎ目なくシフトする構造になっており、ハイブリッドではパラレル(並列)方式とシリーズ(直列)方式の両方を提供している。カミンズによると、電動モードで航続距離50マイルのパワードライブを搭載したクラス6の中型トラックは、従来のトラックに比べ排ガス量を最大80%削減できるという。
また、柔軟な構造のため、さまざまなサイズのディーゼル、天然ガス・エンジンとバッテリーパックを組み合わせることができ、2つのハイブリッド・モードと2つの電動モードを柔軟に切り替えることでどんな運転状況下でも燃費を最適な状態にできる。