Wednesday, June 22, 2016 1:03 PM

南シナ海仲裁手続き尊重を 中国にEU代表

 欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表と欧州委員会は22日、対中国関係に関する共同文書で、南・東シナ海情勢について「懸念」を表明、中国に対し国際仲裁手続きの尊重などを通じ、地域の安定に建設的に取り組むよう促すべきだとの考えを示した。

 EUの今後5年間の対中関係の方針を示す文書で、加盟国と欧州議会に提示した。

 南・東シナ海を巡っては、EUは領有権争いを平和的に解決する重要性を強調し、現状変更や緊張を高める一方的な行動に反対を唱え続けるべきだと指摘。国連海洋法条約の尊重や、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国の間で拘束力のある「行動規範」を早期に策定することも訴えるべきだとしている。(共同)